導電グレード

導電グレードとは

導電グレードとは、通電性を持たせたプラスチック材料です。通常グレードの絶縁性とは異なり、電気を通すことができる特徴があります。導電性は、静電気の除去や電気伝導性が必要なアプリケーションで広く使用されています。例えば、電子機器や自動車の部品、医療機器などが挙げられます。

導電性を向上させるために、カーボン繊維や金属粒子などの導電性物質を添加しています。 これらの物質が樹脂中で均一に分散されていることで、安定した導電性と樹脂としての柔軟性が確保され、製品の性能を向上させています。

導電グレードに似た性能に｢帯電防止グレード｣がありますが、抵抗値の違いで区別することができます。導電グレードは電気抵抗値10³～10⁵Ω-ｍ程度で電気を伝導し、帯電防止グレードは電気抵抗値10⁹～10¹³Ω-ｍ程度で静電気の蓄積を抑制することに特化しています。

導電性と帯電防止性では、用途によって製品の適正が異なります。該当する樹脂パーツの用途と使用環境を考慮して、最適な素材選択をする必要があります。

導電グレードおよび導電性に優れた樹脂　一覧表

電気抵抗値（Ω-ｍ）	樹脂名	品番
1～10²	MCナイロン	MC501CDR2
10²	超高分子量ポリエチレン	1000EC UHMW-PE
10⁴	PEEK	ケトロンCA30 PEEK
10⁴	PEI	セミトロンESD410
10⁴～10⁶	ユニレート	ユニレートCV
10¹～10⁶	PPS	230-AE3
10¹～10⁶	POM	131-AE3

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