耐熱グレードとは
耐熱グレードとは、物質がどれだけ熱に耐えられるか(つまり何℃まで物性を保つことができるか)を等級化して表したものです。一般的に樹脂は熱に弱いという印象があるかと思います。汎用プラスチックの中には60℃~80℃程度の耐熱性しかないものも存在します。しかし、エンジニアリングプラスチックであれば100度~150度、スーパーエンプラでは200℃以上の高温でも安定して使用が可能な樹脂も存在します。
耐熱性の表示を見る上で注意したいのが、耐熱温度には最高使用温度と連続使用温度の2つがある点です。最高使用温度は短時間のみ使用が可能な温度を指し、連続使用温度は連続して使用しても物性を保てる温度を指しています。F・S・エンジニアリングではパーツ形状の安定化および高品質なパーツ提供のために、基本的に連続使用温度を元にご提案をしております。
一般的には、高い耐熱性を求めれば求めるほど素材のコストも高くなっていきますので、該当する樹脂パーツの用途と使用環境を考慮して、最適な素材選択をする必要があります。
耐熱グレードおよび耐熱性に優れた樹脂 一覧表
耐熱温度(連続) | 樹脂名 | 品番 |
---|---|---|
100℃ | PET | PET100 |
110℃ | 超高分子量ポリエチレン | H.O.T UHMW-PE |
150℃ | MCナイロン | MC602ST |
150℃ | MCナイロン | MC501CDR9 |
170℃ | ULTEM | UL-1000 |
250℃ | PEEK | ケトロン1000PEEK |
290℃ | テフロン | PTFE |
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汎用プラスチックはもちろん、エンジニアプラスチックからスーパーエンプラまで、樹脂の特性を利用し最適な加工を実現します。
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